※個人の経験です。
総括
3年もあれば、モチベーションが枯渇し、色々どうでもよくなる。
会社勤めにしろ、個人でやるにしろ金稼ぐ手段の一つだという認識が強くなる。
その後、多少勉強しようと思うようになる。
何に金が集まり分配されていくのかが体感的になんとなく見えてくる気がする。
能力や社会など様々な括りについての「相対分布感」みたいなのが身につく気がする(ある対象が正規分布とかに見えてくるみたいな)。
個人事業主になるモチベーション
人にはいろいろな動機がある。自分の場合を列挙してみた。
社会科見学的な興味
- 正社員やバイトはやった。なので飽きてきた。
- 正社員などとの違いは何だろう
- よく宣伝されるイメージと実際の違いを知りたい
勉強面の興味
- 税や契約について詳しくないので、体験すれば勉強になりそう
- お金の勉強のため
- 個人事業主はたいへんと聞くが、なぜかを体験したい
個人的な理由による興味
- 低モチベーション・低スキル・低経験・低学歴の人間でも成立するのか、成立したとしてどうなるのか、体験してみよう
- 頑張れば年収1000万円前後になれそうで、なったらどんな気分か知りたい
- 会社に所属すると精神が終わるという感覚
仕事の獲得方法例
- まず、でかめの都市で数年間仕事をし、たまたま気に入られたりして、コネができる。
- アピールが下手くそなので、今までの実績に加え、まあまあな技術的興味と「頑張ります!」という気合いを活用する。
※名刺、契約書、プレゼン資料は、大変なので基本作らない。
気づきの数々
個人事業かどうかに関わらないものも多々ありそう。
全体的には
なるだけなら難しくはない。
始まってしまえば、「個人事業主」がデフォルト設定になるので、惰性で続けられる。
業務委託として契約しているときは、契約が切れたら長期休暇と喜べる。
獲得できるプログラミング以外の能力
- 契約という概念
- 業務委託という概念
- 業務委託という苦しみと軋轢
- トリックばかり使うタイプの怪しい人の判別能力
- 自分の身体・性格特性に最適化された金銭獲得方式に収束していく感覚
金銭面での気づき
- お金はそれなりに稼げる
- 金を手元に多く残す能力は、他の能力と共通する部分もあるが別物と思った
- 金があっても特に先の目標がないので一時的にしか満たされない
- お金があっても、出掛けもしない、家庭もない、無趣味な人間にはメリットが少ないが、これくらいは頑張れば稼げるという自信はつく
- 一度稼いでしまうと次稼げなかったときに都落ち感は出る
自分自身の特性への気づき
- 自分がそこまで労働意欲が高くないことへの気づき
- 安定感はない
- モチベーションも低いまま
- 最終的に実力以上のことはできない
- 職業病としてのトレードオフ病になりがち
- 何事も頑張らざるを得なくなるためか、好きなものがわからなくなる
業界への気づき
- エンジニア派遣業の元で働くのとは少し違う仕事体験となる
- SESでは仲介がほぼ必ず入るので、仲介を意識した行動を取ることになる
- 0距離でつながると、クッションがなくなる感覚、多少のヘマしたら即死亡というひりひり感はある
- 不要になられたら潔く捨ててくれるので、ありがたい(?)
環境面
- 本当に環境によって色々な物事が決まりすぎる恐怖を感じた
- プライベートな関係性の中での疎外感と仕事先での孤独感
- たまに仕事で友達が増えるラッキー
- コミュニケーション能力が多少改善される
他の人の存在の気づき
- 体組織のすべてが技術的興味でできているような人種の存在の明白化
- 何かを「捨てている」とか「頑張った」とかしても届かない人たちの存在の明白化
- 本人の意図は関係なく「完璧な偶然」の結果生まれた奇跡のような人がたくさん集まっている場所の存在の明白化
マッチした環境の大切さ
- 最初はめっちゃ頑張れるが、数年経過するとマッチしていない環境で仕事している場合、徒労感が出てきて平均化するイメージ
- やってる業務と自分のスキルがマッチしないとゲロ吐きそうになるが、他探すモチベが異常に低いので続けざるを得なくなる
- マッチしてない環境で仕事する理由がだんだんなくなってきて、気が狂い始める
- マッチする環境って何だ?そんなに大事か?と考え始めるようになる
- 自分は何がしたいんだろうか?と思い始める
- 人は何がしたいんだろうか?と思い始める
感想
やる気有ります感を醸すことで、自己洗脳のような形式も使いつつ、勉強を続けることができるが、
高度な仕事をしようとなると、段々と上流工程やDDDあたりを勉強せざるを得なくなってくる(自分の場合)。
そうなると、暗記・コーディングができる・調べてどうにかなる・そういった次元ではなくなり、道具としての「具体・抽象を行き来し操る技術」が必要になってくる気がする。
このとき、抽象的な操作の訓練をしてこなかったような人間は頭打ちになるような気がした(自分の場合)。
辛い部分
最初のうちはなんとかついていけるが、積み上げてきた抽象操作資産が少ない分、ジリ貧になっていく。
参照・依存可能な抽象が少ないため、少ない手持ちのカードで試行回数を増やさざるを得なくなるような感覚もあった。
これは学校に行ったから身につくとかでもない気がした。
私のようなパンピーの場合はある程度の制約を課して意図的に訓練しないと身につかない気がした。
今までの操作的にプログラミング技能を得るために意図的に獲得してきた知識とそれなりの訓練からの導出じゃどうにもならないような領域があるんだなと思った。
一級建築士が存在するのに、一級ソフトウェア設計士が存在しないのは、私のような者にとっては結構ありがたい現実だなと思えた。
自分がザコすぎて辛い瞬間もたくさん出てくる。
世の中を意識すると
まあまあずれた道を歩んできてしまった気がする。
キャリアプランとかすごそうな企業も働きやすい環境も自分には関係ない話だなと思った。
全部ねじ伏せていく感じで行けばなんとかなるね。
そもそも
金や経験を獲得し、何かしらの成果物を生成するために都合の良く、またこの我が身を生かすために、餌を与えるのに適している論理形態のようなものである。
法的に利用できる、ある目的を遂行するためにある程度適した論理形態の一つという感じなので、現状の生活水準・生活スタイル以上のよいユーザー体験が得られる会社やスタイルや思考回路があれば、そっちを選べばよいのである。