世の中運ゲーという話を聞いた。
が、実際の「運」というのは根底的な努力と人生の否定の中にある。
あのとき諦めない選択ができたのも運。
会社をやめずに何年か頑張れたのも運。
ある特定の性格特性を持ってしまったのも運。
日々の習慣も運。
生まれ持った才能も運。
生まれてきたのも運。
死ぬのも運。
どうにもできないことをどうにかしようとしてもがいた結果、どうにかなったような気になりつつも、結局どうにも成っていなかった。
そんな状況で、何もしなくても正解と思えるのは結構ラッキーだと思う。
何もしなかったら、もっと悲惨だったのかもしれないし、自然のままにもっとうまくいっていたのかもしれない。
空想の中で満足感を高める行為にすぎないが、人間的にはあれこれと想像を巡らしておいたほうが幸せなのかもしれない。