2020-09-29 おじさんのハット AA _____ _|_____|_ (a j ef) |||||||||| |||||||||| わらをかぶせてあげた。 このご時世、そうしてあげたほうが良かったのか、自分でもよくわかっていない。 彼はすでに冷たくなりきっていた。誰だったのかもわからないほどに顔の傷がひどい。 僕は彼のハットを元の場所に収めて、場所を後にした。 すでにあたり一面雪で覆われていた。 「急がないと」 僕は彼に背を向けて、振り返ることなく小走りした。